とある1日
朝、目が覚める。
我が家は日当たりがよくないので、明るくもなければ暗くもない中、布団からもぞもぞと出る。
起きる時間は変わらないのに、平日と休日で寝起きの良さが違うのはなんでしょうね。
ちなみに、寝起きが良いのは後者である。
身支度を済ませると、自宅の椅子に座り、仕事を始める。
この数年でテレワークが定着し、平日は部屋に籠りがちである。
そりゃ運動不足で体重も増えるよね。
休日の散歩は定着しているが、暖かくなってきたので毎日外に出て運動をしたいと思っている。
思ってはいるけど、今のところ負け越し中。秋の健康診断までに勝ち越せるかな。
飲み物が欲しくなり、コーヒーを淹れる。
こだわりはないので、家でコーヒーを飲む時はまとめ買いした安いペットボトルかインスタントだが、この1年で粉を買ってドリップするようになり、ついに豆を挽くようになった。
これは興味が半分で、もう半分は「大人みたい!」という少年心である。
きっかけはよく散歩をする商店街に出来たコーヒー豆専門店。
一度アイスコーヒーを買った事はあったが、基本的には素通りする店。
だが、その日はなんとなくコーヒー豆が気になって入店した。
ぼんやり豆を見ていると「試飲してみますか?」と店員さんが声をかけてきた。
ちっちゃい紙コップに入ったコーヒーを飲みながら、全然コーヒーの知識やこだわりがない事を伝えると、味の好みなどを聞いてくれて、好きそうな味の豆を紹介していただいた。
その中の一つに珍しい豆があって、せっかくなので購入してみる事に。
まだ豆を挽いたことが無いのを伝えると、お店で粉にしてくれた。
粉にすると風味が飛びやすいので、やはり飲む前に豆から挽くのとは風味は変わるらしい。
「やっぱりそうですよねー」なんて言うと店員さんが一言。
「でも、家で豆挽くところからやるの正直めんどくさいですからね」
「そんなこと言っちゃうんだ」という驚きとともに、一気に信頼感が増した。
その後、ひとまず安いコーヒー豆を買って挽いてみてるのだが、確かにめんどくさい。
特に片付けが。
でも、コーヒーは前より美味しい気がするし、ちょっとだけ大人になった気がしている。
今ある大量のコーヒー豆が無くなったら、あのお店に行ってみよう。
仕事が終わって一息ついたところで、動画編集を始める。
ちなみに、普段発信している内容としては、アコギな夜の主催をやったり、ライブの手伝いや動画撮影・編集等々、エンタメに関わるような事をやっていますが、ここまでに書いていた「仕事」は、エンタメ業界に関係のない事。平日の日中はサラリーマンをしています。
新卒1年目の頃はアコギな夜には出ていたものの、仕事に追われてすぎて身体の内側が痛くなったり、毎日のように居酒屋に入り浸る日々でした。
救いだったのはラジオと音楽とイベント。
そんな日々から数年が経ち、まさか学園祭学園さんの後輩になると思わなかったし(自分で後輩と言っていいのかは永遠の疑問)、まさかまさか鷲崎さんとbambooさんの動画番組に携わる事になるとは・・・。しかも青木さんとフィアリーさんもいて。ラジオやイベントで見たり聞いていた人しかいない。
青木さんが推薦してくれたものの、知識も技術も全然ない状態だったので、びくびくしながら初収録に行ったなぁ。決して今も慣れてはいない。
鷲崎さんとbambooさんの動画番組「二中年ビーティ」。もう1年半が経つんですね。
動画編集もすっかり日々の一部になりつつある。
作業が終わったら動画を見たりラジオを聴きながらお風呂に入る。
お風呂と言いながら、寝る時間が欲しくてさっとシャワーにしがちである。
時々気晴らしに銭湯に行く。最近は温泉施設に行って4,5時間過ごすときもある。
今年の3月だか4月の1日だけ急に熱くなった日。
「この心地よさで露天風呂入ったら最高だろうなぁ」
と思って調べてみたら、自転車で行ける距離に露天風呂のある施設が。
早速行ってみると、サウナも数種類あり、アウフグースもやっているらしい。
サウナ経験はあまりなく、アウフグースは未体験。
ちょうど始まる時間だったのでいざ体験してみると、とても良い。
熱いサウナから出て、冷たいシャワーを浴び、心地よい夜風を浴びながらボケーっと空を眺める。
暇さえあれば画面を見がちな自分にとってはちょうどいいデジタルデトックスでもあった。
それから気分転換として銭湯に行くことが増えた。
ラジオ聴いて散歩して銭湯に行って。
大人というよりおじさんみたいと言われることも増えた。
こうして1日が終わっていく。
これからも何気ない1日と、稀にやってくる特別な1日を繰り返しながら生きていくだろう。
そんな日々の中、明確に変わる事がある。
6/10 自分は歳を取る。